2011年07月06日

オカヤドカリの飼育について

オカヤドカリは非常に安く、しかも雑に扱われて売られているのをよく見かけますが、ひとつひとつの個体がひとつひとつの命です。
しかもオカヤドカリは寿命の長い生き物です。
あなたのところに来たばかりに命を落とすことがないように、ちゃんと準備をして飼ってあげて下さい。

難しいことはほとんど何もありません。
水・底砂・餌・そして「温度」が必要です。
飼い始めが夏であっても是非寒い季節に備えてパネルヒーター(そんなに高いもんじゃない)を用意してください。ヤドちゃんは寒さにだけは非常に弱いのです。
寒くなると急に体力が落ちて、食事を摂れなくなってしまいます。
そして自力で貝殻を支えられなくなり、ますます衰弱して死んでしまいます。



オカヤドカリに限ったことではありませんが、体の小さい動物は一度体調を崩すと持ち直すのが非常に難しいです。最初から大事をとって、体調を崩さないように飼ってあげるのが、彼らから自然環境を奪って自分の手元に連れてきた私たちの最低限のやるべきことだと思います。



オカヤドカリ飼育にまず必要なもの
飲み水 

水道水を浄水ポット等に入れてろ過したもの、あるいは水道水を一日以上汲み置きしたものが良いです。

底砂

底砂は一般的な海岸にある砂や市販の川砂でも十分らしいですが、見た目の綺麗さや使い勝手まで考慮すると珊瑚砂がお奨めです。特に原発事故以降はどこで採ったかはっきりしない川砂を買うよりは、(川砂よりは)若干値が張っても沖縄の珊瑚砂を個人的には推奨します。

一度揃えれば何年もずっと使いまわすことができるので良いものを十分量購入してください。

うちで使ってるのはほとんどコレです。



沖縄の砂1kgパック

沖縄の砂1kgパック
価格:250円(税込、送料別)



なお、底砂の量の目安は理想的には厚み10〜15センチ程度、最低でもヤドちゃん本体の3倍の深さは必要です。その厚み分を用意できない場合、単独飼いならまだなんとかなるかもしれませんが、複数飼育の場合は脱皮時に事故(死亡)が起きる可能性が高くなります。→脱皮について


☆エサについて

ヤドちゃんは雑食です。雑食というのは「何でも食べる」という意味のほかに「いろいろな要素を食べなければいけない」という意味でもあります。肉、魚、野菜、穀物等をバランスよく与えたいものですね^^

何故か「オカヤドカリはポップコーンが大好き」という話がネットでよく見受けられますが、ポップコーンは基本的には良くない食べ物なので、与えるとしてもせいぜい年に1−2回くらいではないでしょうか。基本の食事は調味料なしの食材(肉や魚は海水に浸してからあげると食いつきがいいみたいです)を、あまり偏りがないようにあげてください。

温度管理について

ヤドちゃんは夏の暑さには強いです。我が家では水槽内の温度計が最高39度まであがりましたが、3匹とも体力が落ちるどころか非常に活発でよく動いていました。夏はむしろクーラーがあたらないように気をつけてください。「蒸して」「暑い」のは大丈夫です(-_-) 

秋は早めにヒーターの準備をしはじめましょう。急激な冷えは命取りになりかねません。我が家(東京3年、2011年より神戸)では10月に入ったら誰も脱皮に潜っていない時期を見計らって底砂の入れ替えをします。そしてその日からパネルヒーターのスイッチを入れます。

ここから約1ヵ月くらいかけて底砂全体に熱が満遍なく蓄積され、11月半ば以降の本格的な寒い季節を迎えるまでには、その先心配のいらない温度が確保できている状態になります^^
 
とにかくヒーターは必要です。水槽内は冬でも20度以上は確保してください。

私が信頼して使っているのはコレ

この3号を60センチ水槽の背面に貼り、更に側面にはもう一枚補助で小さめの2号を貼っています。
天井置きも可能ですが、冬場でもエサやりや水の交換で蓋は開けるので、そのたびに冷えてしまうよりは、ガラスの側面に貼って底砂に蓄熱させたほうが水槽内全体の温度が安定して良いと思います。

ヒーターをどのサイズにするかは入れている底砂の容量や、水槽サイズを見て選ぶしかありませんが、この商品は消費電力も少なく、危険なほど熱くなることもないので、留守のときも就寝時もとにかく寒い間の約半年間ずーっとONにしておけるのが非常にGOODです!これから選ぶならコレがお奨め♪
posted by エム at 00:00 | TrackBack(0) | nontitle 1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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